会員医師のリスクマネジメントを考える

  

 今回は医師を取り巻くさまざまなリスクについて、どのように考え、どうやって管理(マネジメント)していくべきかについて考えていきたいと思います。
   リスクといっても医師個人のもあれば家族に関するもの、病院・診療所のものもあれば従業員に拘るものもあります。ともすればあまり深刻に考えないまま何となく対処するケースが多いのではないでしょうか?
   医師にとっての不安とは何か?、医師が今後考えていかなければ行けないことについて整理して申し上げます。

 
  医師にとっての不安

 医師という職業は人の生命に直接関与するという責任の重さとプレッシャーは他の職業にはない大変な重労働です。しかし医師を取り巻く環境も変化し、厳しくなってきている今、医師の不安要素について触れてみたいと思います。
   医師の抱える不安といっても多々有りますが、ここでは“病院・診療所経営”と“医業”そして“医師個人”の3つに分けて考えます。

 

病院・診療所経営においては運転資金の確保や金融機関との付き合い方、従業員の人件費など費用に関するもの、広告宣伝などによる増患対策、従業員の採用から接遇研修、スキルアップや病医院の福利厚生などの問題があります。
   次に医業については病医院の患者からの評判に直結する、院内感染防止策や医療ミスへの対策、医療機器の購入や診療報酬請求の正確性など医師ひとりではカバーしきれない問題もあります。
   最後に医師個人としては後継者への円滑な事業承継や子息の教育問題、医師自身の退職金確保、税金対策や相続対策など広範囲にわたり多くの問題となる事柄があります。

リスクマネジメントのポイント

 ドクター個人のまわりを取り巻く問題や、今後考えていく必要があるポイントについて整理して申し上げます。
  時系列でこれから起り得ることを考えた場合は以下のようになります。
  上記のように整理して押さえておくことで、今までどういった対策を検討・採用してきたか、これからどういう対策を考えていかなければいけないかを今一度検討することが大変重要です。
  特に退職金対策や相続税対策などは多額の出費を伴い、準備期間が短い場合は十分な対策が図れない場合もありますので、実施時期などを考慮することも必要です。
  一番良くないのが“その場主義”。無計画なことほど後で痛い目に合うかも知れませんので、計画的に対応していくことが何よりです。
  そしてこういった事に対して適切なアドバイスやコンサルティングが必要となってきます。

  ※CTQ(Critical-TO- Quality:商品やサービスに対して顧客が要求するパフォーマンス
Q
 「医師のリスクマネジメント」について述べてきましたが、先生方がコンサルティングを受ける際に一番お考えいただく必要があるのが、あくまでも先生自身を中心にどのようなプランを実行するかということにつきるのではないでしょうか。今回の拙稿が先生方の少しでもお役に立てることを祈念して結びとさせていただきます。